永くいきてきた布地には、 歳を重ねたひとのてのひらと よく似た美が刻まれている。
季節のゆたかな稔りをもたらす山々にかこまれ、昔ながらの農村集落のくらしが営まれている福島県・西会津町。築150年の蔵を改装し、2022年7月にオープンした古川利意記念美術館 「農とくらし」の初となる企画展は、「衣」をテーマに開催します。
この地でくらしてきた人びとへの聞き取りを行い集められた、郷土性をまとう衣服。それらを通して語られる、人びとのきおくや物語から紡がれた「詩」。そして、そうした昔ながらのくらしの情景を今に伝える、古川利意さんの風習画で構成される展示です。
子どもの晴れ着、礼服、仕事着など、この地の人が実際にまとっていたものや、手づくりで仕立てた服など、一着の服をとおして会津の風土や美意識にふれながら、その背景にあるひとりひとりのくらし、地域のきおくを辿ります。
あの人のことを、あの日のことを思い浮かべる。
ふるいようで、洗練されている。誰かにとってはなつかしく、誰かにとってはあたらしい。
服が、ことばが、絵が、語りかけてくる物語をあなたはどのように受けとりますか。
会期:2023.4.29 [祝・土] -11.26 [日]
開館日:土・日・祝
開館時間:10:00-17:00
会場:古川利意記念美術館「農とくらし」
お問合せ
古川利意記念美術館「農とくらし」
〒969-4734 福島県耶麻郡西会津町奥川大字飯里字里道2246
TEL 080-6019-0384 (代表 小野木麗子)
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